性器カンジダ症の感染経路を知って、再発を予防しましょう!

カンジダは正確に言うと性行為感染症ではないが、性行為によってパートナー間での感染もあります。なかでも最も多い原因・感染理由は自己感染です。体調不良による免疫力の低下などを原因に、身体から原因菌を追い出す力がなくなります。常在菌であるカンジダ菌が繁殖することによって、カンジダ症が発症します。

カンジダ症を引き起こすさまざまな感染経路や、カンジダが再感染する原因も含め、詳しく説明しましょう。

●カンジダ症の原因は9割が自分自身

カンジダ症(性器カンジダ症・外陰カンジダ症・膣カンジダ症)の9割は、自己感染が原因となって発症します。

カンジダ症は「カンジダ菌」というカビの一種に感染して起こります。カンジダ菌は健康な体であっても、体内に存在している「常在菌」です。普段は大人しくしていますが、様々な理由によりカンジダ菌があばれることで、カンジダ症を引き起こします。

・疲労やストレスによる免疫力の低下

カンジダ症を発症する原因のひとつは免疫力の低下です。過労や寝不足が続いていると体の中にある殺菌やウィルスを除去する力が低下します。そのため、免疫力が低下するとカンジダ菌が繁殖してしまい、カンジダ症を引き起こすのです。

・抗生物質

抗生物質を服用すると、カンジダ症に感染する確率が高まります。抗生物質には、悪玉菌の増殖を抑え、菌が感染するのを防ぐ役割があります。ただし、抗生物質は悪玉菌の増殖を抑えるだけでなく、善玉菌の増殖を抑えてしまいます。善玉菌は免疫力を高め、私たちの健康を維持する大切な菌です。抗生物質を服用すると善玉菌まで退治してしまうため、カンジダ症にかかりやすくなるのです。

・糖尿病

糖尿病にかかると、カンジダ症が発症する可能性があります。糖尿病は血管をボロボロにしたり、肝臓の機能を低下させるなど、体の免疫力を下げます。体の免疫力が低下すると、菌が繁殖しやすくなるため、カンジダ症になりやすいのです。

●自分以外の原因は他人からの接触感染

カンジダ症が発症する原因の9割は自己感染です。しかし、ひとから感染する場合はほとんどありませんが、ゼロとは言えません。パートナーや家族にカンジダ症の患者がいた場合は、感染しないか心配ですよね。

・性行為からの接触感染

感染者と性行為(セックス・キス・オーラルセックス・アナルセックス)をすることによって、カンジダ症が感染する場合があります。ただし、性行為で感染する割合は20人に1人から10人に1人(5~10%)です。このように、性行為で感染する可能性は低いですが、免疫力が低下しているときはまれに感染するので、注意が必要です。コンドームを使用すれば、直接的な接触は避けられるので感染の予防になります。

・日常生活からの接触感染

日常生活の中で感染してしまう行為はタオルの使いまわしです。感染者とタオルを共有して使うのは控えましょう。タオルにカンジダ菌が付着し、そのまま自分に感染する恐れがあります。

●再発する原因

性器カンジダ症の再発には、再感染する場合と、体内のカンジダ菌が再増殖する場合の2つのパターンがあります。

・再感染するケース

腸管に存在しているカンジダ菌が肛門から膣(ちつ)に外陰部を経て感染してしまう場合と、性交渉によって新たに感染する場合があります。性交渉による再感染を防ぐために、陰部の清潔を必要以上に保とうとすることがありますが、これは逆効果です。陰部を石けんで過剰に洗うと、膣が本来持ち合わせるバリア機能を失うことになり、かえってカンジダ菌の増殖につながります。感染を予防するには、コンドームを着用するのが一番の方法でしょう。

また、パートナーの男性が包茎の場合は、性交渉による再感染が起こりやすいといわれています。くり返し感染してしまう場合は、包茎手術も1つの方法として検討してみましょう。

・再増殖するケース

症状が治まったと思っても、検査で検出できない程度の菌が膣内などに残っていた場合、なにかしらのきかっけで再び増殖して発症する場合があります。そもそも、カンジダ菌は常在菌なので、生活を見直さないかぎり増殖の可能性は否定できません。再発させないためにも、カンジダ菌が繁殖しやすい環境を作らないよう心がけましょう。免疫力が低下しないよう規則正しい生活を送るのはもちろん、通気性の悪い下着・服の着用を避けたり、必要以上に抗生物質やステロイド剤などの薬剤を使用しないなどの対策が必要です。